修那羅山(しょならさん)安宮神社は長野県筑北村の標高1037メートルの山中にある。拝殿と斎殿をつなぐ渡り廊下の前には古びた小さな鳥居があり、建物の下をくぐり抜けられる。腰をかがめ歩を進めると、異世界が待っていた。
ブナやクリなどの木々の足元に30~50センチ前後の石像物がいくつも並んでいる。十二ひとえをまとうのは蚕神。養蚕が盛んだった土地ならではだ。ネズミによる被害を防ぐための猫神や鬼神もいる。
神仏習合の特徴があり、本殿の後ろ側には整った顔立ちの千手観音が座っている。佐久間象山が奉納したと言われる。神仏だけではない。あどけない姿の姉妹、父子、鉄かぶとをかぶった武人。中には、トーテムポールのような異国情緒漂う像まである。
信仰集めた修験者に次々と像が寄贈された
愛嬌(あいきょう)のある表…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル